はじめに
こんにちは!株式会社デザインワン・ジャパンでエキテンの開発を担当しているサービス開発部の寺井です。
弊社は、社内チャットツールとして Slack を採用しています。IT系の人なら馴染み深いものかもしれないですが、発言に対して絵文字でリアクションすることができます。
上記画像のように、デフォルトで用意されている以外にもカスタムで作成し使用することができ、リアクションとして "私も" と "いい判断" という絵文字が付けられています(発言内にも "まじ参加" というカスタム絵文字が使われています)。
カスタム絵文字が執筆時点で 914 個も作成されていて、一体どの絵文字が使われているのか気になったので集計してみることにしました。
データを貯める
まず最初にやることはデータを貯めることです。
Event Subscription の設定
Slack には Event Subcription という機能があります。直訳するとイベントの購読、つまり何かしらのアクションがあった際、そのイベントの通知をサーバに送ることができます。
Event Subscriptions を On にし、通知を受け取りたい Web サーバの URL を設定します。下のグレー色の文字で書かれている通り、イベントは HTTP POST で通知されます。
サーバの準備
順番は前後しましたが、イベントを購読する側の Web サーバを立てます。今回は、スプレッドシートに Web アプリケーションとして公開できる機能があるため、それを使います。
Current web app URL にある URL を先ほど Slack 側の Request URL に設定します(version 37 まで修正していたのか)。
疎通させる
実は上記の設定だけではイベントを購読することはできません。注意深い人は気付いているかもしれないですが、先ほどの画像のところに、 URL を設定後にその URL 宛に challenge parameter を送るからそのまま送り返せ、と書かれてているのです。これは初回だけ行えば大丈夫です。
チャレンジが成功するとめでたく疎通が取れたことになります!このままだと、誰でも使える Web サーバなので、イベント購読の際に同時に送信される token を見て不特定多数の人に対しては使えないようにします(重要)。
あとはコードをちょちょいと書いて完了です。JS は専門外なので動けばいいや精神です(訳: まさかりは投げないでください)。
データを集計
データが溜まるのを待ちます。と言いつつも動きがあるので一時間ほど放置しているだけでもある程度データが貯まっていました。
Tableau で可視化
どのように可視化するかですが、弊社では Tableau というBI ツールを導入しており、様々なデータソースに対して可視化ができます。今回使っているスプレッドシートにも対応しています。
ちょこっと簡単に可視化してみました。グラフは、今週リアクションをつけた回数を人別に累計で表示し、トップ10だけのデータを表示させました(画像は月曜日取得したものなので、実質一日ですが...)。
そして本題である、どの絵文字が一番使われているかです(集計期間は2021年10月の一ヶ月)。気になる一位は...?
一番左の "ありがとうございます" が1位、次に "かしこまりました" が2位でした!その2つが2トップという結果になりました。そして6位の eyes 以外はカスタム絵文字であることがわかりました。
次に気になったのが、 "ありがとうございます" を押された回数が多い人は誰だろうかと集計してみました。私は4位でした。そこそこ感謝されているようでよかったです。
色々データを可視化して見て面白いなぁと感じたのは、時間別で押された回数をみると、昼休みである12時台が凹んでいてちゃんと可視化されているなぁと、感心しました。
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