概要説明
こんにちは!株式会社デザインワン・ジャパンでエキテンのリニューアルを担当しているサービス開発部の鈴木セシル(@suzuki_cecil_)です。
このたびサーバーサイドエンジニアである私が AWS Certified Cloud Practitioner に合格しましたので、受験しようかと考えている方の参考になればと思い合格までの過程を記事にすることとしました。
AWS Certifiedとは
まずAWS Certifiedをご存知でない方のためにAWS Certifiedの紹介をいたします。既にご存知の方はこの段落は飛ばしてもらえればと思います。
AWSでは資格体系としてAWSに携わる方のキャリアパスとしてAWS Certifiedが提示されています。提示されたプログラムを体系的に学習および受験することでそれぞれのキャリアに応じた知識とスキルが習得できるようになっており、またAWSの知識とスキルを有している証明として活用されます。
AWS Certifiedは以下の通り分類されます。
AWS認定試験一覧(AWS 認定 – AWS クラウドコンピューティング認定プログラム | AWSより引用)
役割別認定
基礎コース
AWSクラウドの全体的な理解の証明となる試験群です。また専門知識認定を受けるための条件でもあります。基礎コースにはCloud Practitionerのみ属します。求められる能力は以下の通りです。
Cloud Practitionerで求められる能力 (試験ガイドより引用)
- AWS クラウドの価値を説明する
- AWS 責任共有モデルを理解し、説明する
- セキュリティのベストプラクティスを理解する
- AWS クラウドのコスト、経済性、請求方法を理解する
- コンピューティング、ネットワーク、データベース、ストレージなど、AWS の中核サービスを説明し、位置付ける
- 一般的ユースケース向けの AWS のサービスを特定する
アソシエイト
技術的役割別におけるAWSクラウドの理解の証明となる試験群です。アソシエイトには Solutions Architect, SysOps Administrator, Developerが属します。
Solutions Architectで求められる能力 (試験ガイドより引用)
- AWS のコンピューティング、ネットワーキング、ストレージ、管理、データベースサービス を使用した実務経験
- AWS のテクノロジーを利用したソリューションの技術要件を特定し、定義する能力
- 提示された技術要件を満たす AWS のサービスを特定する能力
- 適切に設計されたソリューションを AWS で構築するためのベストプラクティスに関する理解
- AWS のグローバルインフラストラクチャに関する理解
- 従来のサービスに関連する AWS のセキュリティサービスと機能に関する理解
SysOps Administratorで求められる能力 (試験ガイドより引用)
- AWS テクノロジーの実践経験が 1 年以上
- AWS でのワークロードのデプロイ、管理、および運用に関する経験
- AWS Well-Architected Framework に関する理解
- AWS マネジメントコンソールと AWS CLI の実践経験
- AWS ネットワークとセキュリティサービスに関する理解
- セキュリティコントロールとコンプライアンス要件の実装に関する実践経験
Developerで求められる能力 (試験ガイドより引用)
- AWS のサービスの API、CLI、ソフトウェア開発キット (SDK) を使用してアプリケーションを記述する
- AWS のサービスの主要な機能を特定する
- AWS の責任共有モデルを理解する
- 継続的インテグレーションと継続的デリバリー (CI/CD) パイプラインを使用してアプリケーションを AWS にデプロイする
- AWS のサービスを使用し、やり取りする
- クラウドネイティブアプリケーションの基礎知識を応用してコードを記述する
- AWS セキュリティのベストプラクティスを利用してコードを記述する (例えば、コード内のシークレットキーとアクセスキーの代わりに IAM ロールを使用する)
- AWS でコードモジュールを作成、保守、デバッグする
プロフェッショナル
技術的役割別におけるAWSクラウドの最高レベルの理解の証明となる試験群です。プロフェッショナルには Solutions Architect, DevOps Engineerが属します。
Solutions Architectで求められる能力 (試験ガイドより引用)
- AWS Well-Architected Framework の 5 本の柱を説明し、適用する
- ビジネス目標をアプリケーション要件とアーキテクチャ要件に反映させる
- AWS の主要テクノロジーを使用してハイブリッドアーキテクチャを設計する
- 継続的インテグレーションと継続的デリバリー (CI/CD) プロセスを設計する
DevOps Engineerで求められる能力 (試験ガイドより引用)
- 高度に自動化されたインフラストラクチャの構築に関する経験
- オペレーティングシステムの管理に関する経験
- 最新の開発プロセス、運用プロセス、開発手法、および運用手法についての理解
専門知識認定
特定の技術分野における高度なスキルの証明となる試験群です。専門知識認定にはAdvanced Networking, Data Analytics, Database, Machine Learning, Securityが属します。
Cloud Practitionerの勉強法
勉強法要約
勉強期間
試験申し込みから試験当日までの約2ヶ月程度
勉強時間合計
15時間程度
教材
AWS認定資格試験テキスト AWS認定 クラウドプラクティショナー
勉強時間合計
3時間程度(公式ドキュメントによる補完を含む)
勉強方法
- Kindle版を購入し、通勤時間や休憩時間といったちょっとした時間を活用して少しずつ読書を進める(1日あたり約15分程度)
- 各章の最後に練習問題があるため実際に問題を解いてみる
- 練習問題で分からなかった問題に関しては本書の該当項目読み直しまたは公式ドキュメントに目を通して理解度を補完
所感
- 内容は分かりやすいため初学者向けの内容に仕上がっていると思います
- 一方で試験範囲をカバーしきれていないため本書を足掛かりに他の教材でも勉強をする必要があると思います
Udemy この問題だけで合格可能!AWS 認定クラウドプラクティショナー 模擬試験問題集(7回分455問)
勉強時間合計
12時間程度(公式ドキュメントによる補完を含む)
勉強方法
- 休日にまとまった時間を確保して実際の試験を想定して基本レベル①、基本レベル②を受験(私の場合、初回の正答率はそれぞれ70%程度でした)
- 基本レベル①、基本レベル②で不正解だった問題、理解が怪しかった問題に関しては解説および公式ドキュメントに目を通すことで理解度を補完
- スマホ対応であること、中断機能を活用して隙間時間に基本レベル①、基本レベル②の問題を少しずつ解くことで復習
- 応用レベル①、応用レベル②、応用レベル③も基本レベル①、基本レベル②同様に問題解答および復習
所感
- 基本レベルは本試の一般的な出題相当もしくは少し難しめの難易度設計になっているかと思いました
- 応用レベルは本試の難易度高めの出題相当もしくはそれ以上の難易度設計になっているかと思いました
- 本試の出題内容にもよりますが基本レベル相当の問題が解答できるようになれば合格ラインに達するかと思います
試験結果
スコアはギリギリでしたが合格ラインに達することはできました。各セクションごとの理解度では請求と料金のみ改善が必要でした。請求と料金に関しての反省としては出題の割合が低いこともありUdemyの模試においても出題数が少なく請求と料金における問題の予習が不足いたのではと思います。
おわりに
ギリギリではありましたが主にAWS認定資格試験テキスト AWS認定 クラウドプラクティショナーおよびUdemy この問題だけで合格可能!AWS 認定クラウドプラクティショナー 模擬試験問題集(7回分455問)による勉強でCloud Practitionerに合格することができました。
今後の展望としてはアソシエイトの中でも特にサーバーサイドエンジニアの領域であるDeveloperに挑戦したいと思います。
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